もう1つの名前実験

お伝えしております通り、私は茶谷ムジとしての活動を粛々とはじめています。


子どもの頃に図書館で借りて読みまくっていた江戸川乱歩の名前の由来が好きな推理作家エドガー・アラン・ポーをもじったものだと知ったときから、私はペンネームというものにあこがれていました。
ハリーポッターの登場人物「名前を言ってはいけないあの人」に恐怖を感じ、同じ児童向けファンタジー文学「バーティミアス」で知った「悪魔に名前を教えると魂を盗られる」ルールに怯え、早くもう1つの名前を・・!と焦ることもありました。

 

ネットについては、基本的に一生出会うことの無い人しかいないオカルト版に仮名で書き込むくらいの10代で、mixi前略プロフィールも手を出しませんでした。「なんで自分のことを他人に話さなきゃいけないのか」と、理解も示しませんでした。

 

そんな本名が箱入り娘であった私にショックを与えた人物が、マークザッカーバーグさんです。ちょうど高校を卒業するタイミング、Facebookの利用者数は世界で5億人を超え、映画「ソーシャルネットワーク」が公開され、本屋さんにはiPhoneFacebookの情報誌が並んでいました。情報リテラシーの授業でどんだけネットが怖いものか、本名さらすのが恐ろしいことか叩き込まれていた高校生の私にとって、それをはるかに無視する「原則本名顔出しルール」は大変衝撃的でした。さらに衝撃だったのは、SNSの存在感を一段と大きくしたアラブの春ですが・・
とにもかくにも、「ネットの中のコミュニティはあくまでネットの中の世界」だった高校卒業を控えた私は、どきどきしながら慣れないiPhone3GSFacebookをはじめたのでした。

Facebookのおかげで人の誕生日と電話番号を覚えられない私は大変生きやすくなりました。「一期一会」と思って二度と会うことのない良さを大切にする人間だったのに、少しでも「また会いたい」と思った人にまた会えてしまう、連絡取り合えてしまう楽しさを知れたことは本当に良かったです。

さらにFacebookの一番いいところは、「自分の本名」の責任のもとで発言する、行動することできるという部分です。ここが一番好きです。ネットとはいえ、破って捨てることができない現実だということ、これが私にとっては一番しっくりきています。


しかし・・・、あそびなのだし、本名でもなんでもいいやえいや、と、やりたいことをどんどん重ねていくうちに自分のやってることがだんだん遊びでなくなってきていることに気づいてきました。「遊びじゃない」、じゃあなんだって思うんですけど、やりたいことをやるのはきっと生きることだということでしょう。
本名のしがらみがなければどんなに振り切って面白いことができるだろう、という誘惑に勝てなくなってきました。これは禁断なものな気がします。「何かやらなきゃ」なんて思いはじめでもしたら最悪です。やりたいことだけやっていたいのに・・!

基本的には今までやってきたことのクレジットをだいたい全部、茶谷ムジに変えていくつもりです。
各関係者の皆さんにも言わずに勝手に決めてしまいましたが、じっくりもう1つの名前と付き合いながらその変化、無変化を楽しんでいきたいです。

ひとまず、来年1月は、根津の友達ん家的コミュニティ(私の勝手なイメージ)「根津夜会」にて「別名夜会」、その他に「ぼくたちの宗教ワークショップ(仮)」、「新年麻雀大会」、「かわいいカレー女子会」、?月「カメラを片手に吉原散歩」、?月「響宴ロウドクシャ企画第四弾(テーマは星新一)」?月「すごい旅行vol.2」、「じじ神保町編集再開&vol.5発行」などなど・・・決まっていることは沢山ありますので興味のある方いたらまた来年もぜひご一緒しましょう。

こう見えて本業もちゃんと楽しくハードにやっております。できていないのは親孝行と新しい衣類の購入、美容院でのカット&白髪染め、草木への水やりです。

(む)