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「空想都市『中村市』に珍スポットをつくろう!」の感想をいただきました

5月21日(日)神保町にて、観光会社「別視点」さんと共催させていただいた「空想都市『中村市』に珍スポットをつくろう!」の感想をいただきました。

書いてくださったのは慶應義塾大学大学院でシステムデザインの研究をされている学生のサカタさん。

ありがとうございます!
以下、写真や補足を加えながら引用させていただきます。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日は、とても濃くてとても長くて、たぶん完読する人の少ない…逆にいうと、完読してくれた方々とはめっちゃ仲良くなれそうな、そんなお話を。

5/21(土)、EDITORY神保町にて開催された「空想都市『中村市』に珍スポットをつくろう!」というワークショップ(WS)に参加して参りました。

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このWSは、東京を始めさまざまな地域の珍スポットを見つけ出し、それらを巡るツアーを行なっている観光会社「別視点」の松澤茂信さんと、7歳の頃から架空の都市「中村(なごむる)市」の地図をつくっている「地理人」の今和泉隆行さん、そして神保町でフリーペーパーを展開している「じじ神保町」のコラボレーション企画。12歳の頃から空想地図を(実は)つくっていたサカタ(筆者)は、大学時代のサークル仲間のまきちゃんの紹介で知り合った、「じじ神保町」のふゆちゃんこと茶谷ムジ女史からこの企画を聞いて、居ても立ってもいられず参加に至ったわけでございます。

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WSはふゆちゃんの「じじ神保町」の紹介からスタート。「じじ神保町」は、古本やカレーだけではない、新たな神保町のイメージを模索しており、最新号ではなんと新潟県三条市にまで取材に行ったのだとか。フリーペーパーの枠を越えた活動にビックリです。

続いては「地理人」の今和泉さんと「別視点」の松澤さんのトークセッション。

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架空都市の地図でタモリ倶楽部にも出演したことのある今和泉さんの「地図はまちの目次のようなもの」という言葉は、なかなかに言い得て妙だな〜と思いました。(サカタを含め)地図マニアにとって、地図はその土地の気候・風土・経済・産業・歴史・文化の表象であって、地図が土地の物語を語りかけてくれると言っても過言ではないのです。

また、珍スポットを何千箇所も巡っている松澤さんによる、珍スポットの4類型も非常に興味深かったですね。
松澤さんによると、珍スポットは

・マニアタイプ
・異業種組み合わせタイプ
・思想だだもれタイプ
・時の流れに仁王立ちタイプ
・いびつなおじさんタイプ

の4類型に分類されるのだとか。

例えば、人面石ばかりを集めた珍石館など、興味のギャップの感じられるスポットは「マニアタイプ」に、お坊さんがいる「坊主バー」などの、組み合わせのギャップのあるスポットは「異業種組み合わせタイプ」に分類されるそうで、その他にも創業者の意思のつまった犬山市の「お菓子の城」などは思想のギャップが見られる「思想だだもれタイプ」に、昭和のレジャーブームを色濃く残す「養老ランド」は時代とのギャップを感じられる「時の流れに仁王立ちタイプ」に、不思議なこだわりを持ったおじさんが経営している新橋の「かがや」(ここは説明しにくいけどとても行ってみたい)などは人間性とのギャップを感じられる「いびつなおじさんタイプ」に分類されるのだそうです。

今和泉さん・松澤さんのディープさ溢れるトークで虚構と現実の境目が曖昧になってきたところで、WSは「空想地図を、珍スポット目線で読み解いてみよう!」のコーナーへ。
5名グループに配られた空想地図の一部とお題を元に、どんな珍スポットがあるかを考えるという試みに挑むことになりました。

サカタのいたグループに配られた地図は、中村市の北部、大都市西京市と大楽川を隔てて接する中洲の街、北区の堀水野(ほりみの)のもの。

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そしてお題は
「北区を流れる大楽川沿いは、広い河川敷があり、人の背丈を超えるボーボーの地帯が数多くあります。人から見えないのをいいことに、草むらの中には謎のスポットが誕生しています。さて、誰がどんなことをしているでしょう。」
という、なかなか考え甲斐のあるお題でした。
グループで話しながら、始めに出てきたのは野◯◯スポットと××本の自動販売機群(どっちも下ネタw)。でも、そこから「匿名性の高い場所だよね」という発想が出てきて、「捨てられたペットの生態系が育まれているんじゃないか?」とか、「ペットの世話をしようとする怪しいオジサンがいるんじゃないか?」といった方向に話が発展(あ、ハッテンといえばそもそも例示がアレな感じだった)して、最終的には人間と動物の新文明が生まれつつある珍スポットがあるんだ、という結論に至りました。

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(ここまで読んでくれた皆さん、ついて来れているでしょうか…笑)


WSのシメは、「空想都市に珍スポットをつくってみよう!」。松澤さん・今和泉さん曰く「フリースタイル」の部門ということで、一つ前と同じ地区で珍スポットを考えてみようというコーナーでした。


サカタのグループでも個人ごとに色んな珍スポットが生まれましたが、最終的に発表した珍スポットは


「隣町のご当地ゆるキャラのシールが貼っては剥がされるシール工場跡地のトタンの壁」

地図を読み解いた結果、堀水野地区は中村市に所属しているものの、南北を流れる大楽川によって中心部との繋がりが分断されており、さらに隣の西京市のほうがアクセスしやすいというジレンマを抱えた地域だということに気づき、そこから話が広がっていきました。そして生まれたストーリーがこちら。

「堀水野には、西京市民になりたいけどなり切れない人や中村市民として疎外感を感じている人たちが住んでいる一方で、小学生からシールおじさんと呼ばれている怪しいおじさんなど、堀水野そのものに強いアイデンティティを持っている人もいます。堀水野のシール工場の跡地には、西京市派が貼ったと見られる西京市のご当地キャラクターのシールが怪しい笑顔を浮かべているものの、時々堀水野のご当地キャラクター『ほりみん』のシールに貼り替えられることがあります。おそらく(というかほぼ間違いなく)、シールおじさんの仕業なのではないか…という噂が、まことにしやかに伝えられているのです…」

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他のチームからも、栄森地区「美大生のいたずらが生み出した心霊スポット」

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美大生のいたずらが生み出した心霊スポット。牛山団地の屋上に少女が立っているという噂話があるが、実はもともと西京美術大学の演劇部や大道芸サークルの練習をしていたのが発端。徐々に話がエスカレートして生まれた珍スポット。・・・聞いていた地理人さん「じつは・・、私もその話聞いたことあります。ビックリした。。」というコメントに会場が湧きました。


平川地区「風俗街化をきらう住民が作った電波物件」、「地域の偉人『沢治二郎(さわおさむじろう)』の11mの鉄像」

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沢治二郎(〜1902)歌人。当時にしては珍しい180cmの長身で、震災復興の為に建てられた沢治二郎の鉄像が11mと巨大なのはそのことに由来している。普段は沢の自宅跡にある科学館に保管されているが、5月21日は墓があり、沢の愛人の住まいであった往心寺に運ばれ、これが沢鉄祭りの由縁である。


「信号機をみるためだけの喫茶店『シグナル』」「文学青年になりたかった店主がつくりあげた中華料理屋『大楽書房』」など、一言ではとても説明できない、愉快で怪しくて少し切ない珍スポットが生まれ、WSは盛会のうちに幕を閉じました。

 

さて、ここからが大事なところです。笑

ここ最近のサカタは、地域の人たちが、自分たち同士で地域を遊ぶための、地域の遊び方を生み出すWSを設計したいと考え、日々研究を重ねています。
今回のWSに参加したのも、こうした研究に生かせるヒントがあるかも知れないと思ったから。そしてその予感は、見事に的中しました。

まず思ったのは、このWSにはまちづくりWSのコペルニクス的転回的な側面があるぞということ。
最近、日本各地で行われているまちづくりのWSは、当然ながら実際に存在する「まち」の、実際に存在する地域資源をベースにして、それらをどう生かすかという方向に設計されることが多いように思います。
しかし、このWSでは、実際には存在しない「中村市」の、実際には存在しない地域資源をベースに妄想を膨らませるという真逆のアプローチを取っているのです。これはまさに、天動説と地動説になぞらえるべき、まちづくりWSのコペルニクス的転回といっていいのではないかと思うのです。

そして、このような真逆のアプローチだからこそ感じたのが、このWSは良い意味で、既存のまちづくりWSに対する痛烈で痛快なアンチテーゼを示してくれているのではないかということ。
特にそのことを感じたのは、WSの途中に今和泉さんが「このまちの人はみんなポジティブなんですね」とポロっと話した瞬間。「言われてみれば、今までのまちづくりWSでは不自然にやたらポジティブな住民が想定されることが多かったかも知れない…」「もしかしたら、『まちづくりバイアス』と言えるような思想の偏りがあるのかも知れない…」と、ギクッとしました。

一方で、このWSの凄まじい強みだと思ったのは、風俗街の話や××本の自販機の話といったまちと性の関わりや、地域住民の微妙な対立・アイデンティティのジレンマといった、既存のまちづくりWSでは極めて扱いづらいテーマにも軽々と踏み込めるということ。なにせ誰も住民ではないし、誰もしがらみがないし、誰も行ったこともないし、そもそも存在しないまちなのだから。(笑) 
さらに、存在しないまちを妄想しながら話すことで、WSの参加者の潜在意識にある「まち」の思い出や理想がどんどん言葉になっているように感じて、これは実際のまちづくりWSでも使えるかも知れないと思いました。

そして何より痛感したのは、「まち」はストーリーを共有しあうことで存在をし始めるということ。今回のWSは午後の3時間1回きりでしたが、3時間とことん中村市の珍スポットについて妄想したり話したりした結果、サカタを含め会場にいた全員の頭の中に、「中村市」が存在をし始めたように思います。
WSの終わりに今和泉さんが「中村市って、意外と捨てたもんじゃないんですね」と印象的な言葉を残していましたが、実際の「まち」に対するポジティブな意識も、ストーリーを共有し合うことで醸成されるのかも知れないと思いました。

また、珍スポット的な視点をもつことで、「まち」の見方は格段に増えるということも実感しました。珍スポットには珍スポットと言われるだけのストーリーや背景、土地や人との因果関係があることを知っていると、「まち」の風景の見え方は全く変わってきます。実際、帰りに歩く神保町の街並みは、行きとは全く違うもののように見えました。「もしかしたら、自分の身近な場所にも珍スポットと言える場所が、案外沢山あるかも知れない。」今は、そんな思いを強く抱いています。

何だか色んな思いがありすぎて、うまく纏めきれませんが…とにかく、このWSのおかげで、サカタは背中を押してもらったような気持ちになりました。

世の中には意識高い系から真面目系まで色んなまちづくりがあって、さらに色んなWSがあります。でも、サカタはサブカル的な「まち」の面白さ、楽しさを追求できるまちづくり、WSのあり方を探っていきたいと考えています。なぜなら、それが「まち」を愛したり、自分ごとのように捉えたりする上で、一番広い間口を示せると思うからです。

まだまだ出来ること、沢山ありそうだぞ。
本当に大きな刺激になった、すごいWSでした。

あ、忘れてはいけない。ふゆちゃんのファシリテーション能力も本当に凄かった。さすが様々なイベントを実現しているだけあって、タイムマネジメントも的を射たコメントも完璧だった。いつか自分も、そんなファシリテーターになりたいな。また頑張ろう。

しかし中村市、いつか行けたらいいのにな…。

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都市マネジメントの研究されている方からの真面目な感想嬉しい。サカタさん、ありがとうございます!

 


今まで普通だったものが視点の増えることによって普通でなくなる体験をみなさんと共有したいと思って企画した本イベント。参加者の方々の地図を読み解く力や視点を組み合わせる力がこちらの想像以上で、驚くとともに本当にたのしい3時間でした。一緒にイベントをつくってくださった参加者のみなさま、ありがとうございます!

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そして、共催してくださった観光会社「別視点」の松澤さん、WSの途中で空想のサウナスポットを発案してくださった同じく「別視点」観光カメラマンの齋藤さん、会場のEDITORY神保町さん、そしてそして空想地図「中村市」を7歳から描き続けてきてくださった地理人さん!ありがとうございました・・・!
 
もっと「まち」を、いろんな方向から見てみるゾ。

空想都市「中村市」に珍スポットをつくろう!

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中村市は「なごむるし」と読みます。


この都市を知ったのは「じじ神保町」というフリーマガジンの編集部員として活動をはじめたばかりの4年前。空想地図の創作活動をしていた地理人さんと、編集部のあった神保町のコワーキングスペースで出会いました。


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▲空想地図作家、地理人さんの作品


地理人さんは、失礼な言い方にはなりますが、異常と言っても過言ではないほどの観察者。

多くの人が情報として捉えないような事物が地理人さんの視点をもってると「ちょー面白いモノ◎」になってしまいます。私は只々、驚いておりました。


そんな地理人さんが6歳の頃から作り続けているものが、空想地図。まるで存在しているような、存在しない都市「中村市」の地図です。

どこかで見たような、でも見たことのないこの都市は、とても普通でありそうなそれでできており、でも確かに存在していません。

眺めていると、地図から読み取れることの多さに驚愕し、普段見逃している「変哲のないこと」の多さに気づきます。

見逃していたそれらは、視点を変えると知的好奇心を刺激する重要な事柄であったりすると教えてくれます。


少し話が変わって、私は珍スポットと呼ばれるような常識と反するがためにメジャーとなれなかったりならなかったり大受けしていたりする物々が好きなのですが、「中村市」に珍スポはあるのか、、?という疑問がふつふつと湧いてきました。


珍スポは、誰も予期せずそこに突然あるイメージです。「ありそうでない、普通の都市」に珍スポはあるのか、、?あるとしたらどんな珍スポなのか、、?珍スポだって、現実にたくさんあるのだから中村市にもあって当然、、?


かくかくしかじかで、都市への好奇心が沸き立ちましたので、5月21日(日)14時から、地理人さんとの出会いの場でもある神保町EDITORY にて「空想都市『中村市』に珍スポットをつくろう!」というトーク&ワークショップを開催という運びになりました。


私が編集部におりますフリーマガジン「じじ神保町」は、神保町の既存のイメージとは異なる視点やアプローチでこの街を発信していくことを大切にしていました。神保町のメディアなのに和歌山へ行ったり新潟へ行ったり大層自由にやってきましたが、今回はさらにさらに別視点。


別視点といえばこの度の企画にのっていただいたとても嬉しい共催の観光会社「別視点」さん。

こちらもまたまた大学生のときの出会いにはじまり、街への関心が加速する大きっかけとなりました。

空想地図と珍スポ。

よき意味で異常性のある視点を持つ二人がどんなトークをするのか、一緒に見届けましょう。


体験として二人の別視点を吸収できてしまうようなワークショップも準備していますので、好奇心たっぷりでお越しください。



「空想都市『中村市』に珍スポットをつくろう!」5月21日(日)14時から。チケットはこちら→

http://www.another-tokyo.com/archives/50551770.html


都会と繭

繭の中は居心地がいいです。ひとり、自分の感情を整理することができるし、他の情報は自分が望まない限りは入ってこない。繭の中はうるさくないし、自分のすきなものだけ飾ることができる。

都会は人が多いです。混んでいるときに歩くとぶつかるし、知らない人のほうが多いし、知らない人と話したり、ときには言い合いをすることもあります。都会で暮らすのは大変です。

 

都会には繭がたくさんできます。

 

おもしろいことがあって、繭の大きさはひとつではありません。何人かが入ることのできる繭もあります。似たような繭が集まったり、同じ繭の中で顔見知りになって過ごしていることがあります。

繭の中は狭いので、うまくいく者同士でないとつらいです。繭に穴を開けておく者もいます。

 

繭は繊細です。形を変え続けるし、すべてが正しく制度化された繭などありません。

 

小さい繭になったり、大きい繭になったり。
都会でひとり生きられない者や居場所のない者は、繭を持っています。

あるいは、繭に関心を持ちます。

 

繭を見つけたら、少し大事にしてあげたい。

避けるでもなく、無理やり入ったり騒いだり写真を撮ったりしないで、

そっと自分の繭から顔を出して、挨拶したいです。

最後の地球人ーこれは星版黙示録、あるいは創世記ー

こんにちは。4月9日(日)19時から、都内は神保町で行われる饗宴ロウドクシャについてお知らせいたします。

ーブンガクとブンカを体感するー
饗宴ロウドクシャです。

大人が5、6人も集まり一生懸命に真面目に準備している企画なのですが、毎回そのテーマの企画は一度きり。花火のように、儚い催し物です。

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2015年7月公演

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2016年6月公演

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2016年11月公演


世界一の本屋街と言われる神田、神保町EDITORYにて。
今回の作家はショートショートの神様。寓話と本質のSF作家です。



星新一「最後の地球人」
ーこれは星版黙示録、あるいは創世記ー


星新一の「最後の地球人」をお読みになられたことがない方も、それはこのイベントでちゃんと朗読者公演がありますからご安心ください。本を”読む”のではなく、目や耳、空間で体感していただきます。

「最後の地球人」は言わずと知れたショートショートの神様、星新一の自選短編集「ボッコちゃん」のラストに収めた小説。人口増減から始まった人類のカタストロフィがテーマです。

淡々とすすむ地球の終焉、物理的にだけではなく人類の価値観や大事にしてきた意味たちが丁寧に崩壊されていく様子にはぞっとします。しかし、それをどこかで心待ちにしている自分の感情にも気づかされます。
未来ではこうやって世界が終わるのだとしたら、その未来というのは実はもう始まってはいやしないか、そう思う方もいるでしょう。

冷静に終わっていく世界を締めくくるこの物語のラストの台詞は壮大です。わたくしも、前回の川口市で行われた朗読者公演には観客としてお邪魔させていただきましたが、俳優、奈佐健臣さんの表現には感動し、震えました。もし、作品の内容が記憶にない方は公演を観られる前には読み直さないほうがいいかもしれません。いや、読み直してもいいかもしれません。どっちでも大丈夫です。

「最後の地球人」というようにそこには地球の終焉が描かれています。
しかし、これは創世記。最後の審判ではないようなのです。
そこに、私たちが不安に眺めている未来へのヒントが詰まっているように思えて仕方ありません。話題にすべきテーマが詰まった作品です。


星新一、未来、SF、終末思想や聖書に関心のある方はもちろんのこと、単にお酒と食事と人間が好きなのよという方もぜひお越しください。ふさわしい空間をこしらえまして、スタッフ一同、お待ちしています。


(む)

Facebookイベントページはこちら!詳細を随時発信。
饗宴ロウドクシャ4 最後の地球人

EVENT PROGRAM 

※ お食事・お飲み物はキャッシュオンとさせて頂きます。

17:30 開宴     
    プロローグ     

17:45  ロウドクシャ      
     星新一「最後の地球人」新潮文庫刊『ボッコちゃん』所収)      
      出演/奈佐健臣 
        言葉だけでなく、音楽や明かりも楽しめる。
        臨場感溢れる“飛び出す絵本”のような朗読で、物語を体感します。
 

 


18:15  最後のウタゲ1      
      『終末マクノウチ』       
        人類の最終幕を味わうための、未来と今をつなぐ幕間のお食事 

 


18:55  最後のブンカ 未来終末トークセッション      
      案内人/茶谷ムジ  センセイ/ミヤタ
        星新一、終末論、SF、科学、死生観……切り口はさまざまに。
        饗宴だからこそ語れる人類の行く末を皆で思考します。 

 


19:35  最後のウタゲ2      
      禁断の味『智慧の飴サンデー』

20:30 終宴 

※タイムスケジュールは、進行状況で若干変動いたします。

 

/演出  北川原梓
/ガハク 450 

 

ベント詳細

▼日時
2017年 4月9日(SUN) 17:30 start ※ 17:00 open


▼会場
EDITORY神保町 2F http://www.editory.jp/
□住所 東京都神田神保町2−12−3安富ビル
□電話 03-3263-0202


▼チケット料金
2500 yen(ウェルカムドリンク付) 


ご予方法

■前売■
□Peatix http://saigonochikyu-jin.peatix.com/
※クレジットカード決済、またはコンビニ決済をご利用いただけます

■当日精算■
□ご予約フォーム
https://roudokusha.blogspot.jp/p/reservation_10.html

□MAIL info.kyouen@gmail.com
お名前、ご住所、電話番号、人数を明記の上、送信ください。

※未就学児童の入場はお断りしております。ご了承ください。  

■■お問い合わせ先■■
饗宴ロウドクシャ事務局
□ info.kyouen@gmail.com(担当:横尾)

 

 


制作/横尾有紀 水谷冬妃
フード提供/饗宴ロウドクシャ
協力/EDITORY神保町
主催/横尾有紀 快飛行家スミス 

 




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「かみさま夜会」&「マイ宗教をつくろう!」レポート。

根津夜会さんといっしょに開催したかみさま夜会と、阿佐ヶ谷A-CAMPさんにてひっそりと開催したワークショップマイ宗教を作ってみよう!@阿佐ヶ谷a-Campがつづいたなにやら神秘的な週末でした。

 

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かみさま夜会
6名の参加者が来てくださり、各々の視点から見た「かみさま」についてのあれやこれやを聞き出せて大満足でした。
かみさまは信じてないよという方が1、2名いましたが、それでも初詣は行くし「かみさま」あるいは「宗教」に関心があるというのは面白いなとおもいました。そういう文化のところに暮らせていてよかったなー。


まずは皆さん自己紹介。その際に好きな国や地名をそれぞれ言っていただき、後でその土地のかみさまについてお話ししていくようなスタイルとなりました。
初対面の人と話すときによく話題に困ることがありますが、
「え、北海道出身?北海道といえばカムイだよね。やっぱかまどの神様とか意識する?獲れすぎた獲物はカムイ・モシリに返すよね〜」と出身地の話題を広げれば、話題も深まり、盛り上がること間違いなしでしょう。
どんな国や土地にもむかしは「神話」つまりかみさまの時代があり、人々はそういった目に見えない存在と自然に共存して暮らしていたとな。これはファンタジーの世界ではなく事実であるから面白いです。


「かみさま夜会」で話に登場したかみさまは沖縄で最近有名な「パーントゥ」や、ミクロネシアにいるうなぎの姿をした「リュキ」、北欧神話やSF世界の神話クトゥルク神話まで及びました。皆さんとのかみさま情報共有、面白かった〜。
音声は以下で聞くことができます!(友達の家で話している感がすごい。途中サウナの話してるし・・改めて聞くと世に出すの怖いけどまあいっかw)

night-omotenashi.tokyo



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そしてそして、阿佐ヶ谷A-CAMPで開催した
「マイ宗教をつくろう!」
参加者皆さんのポテンシャルに感動の、良イベントとなりました。

 

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今回のワークショップでは目的とルールをつくってみました。
目的→「自分にとって都合のいい世界をつくる」
「ルール」
①世界の構造を明確にする

②終末思想をつかう

③教義(10か条を使う)

さっくりと、宗教とは?宗教をつくる目的とは?世界の構造とは?終末思想とは?という論点で前語りをさせていただき、あとは「さぁ、つくってみてください!」という雑なボールを投げましたが皆さんけっこうスラスラとペンが走ります。

10個のマイ宗教と、1つの飲みサーができました!
1、トイレの神様
2、バナナ教
3、HAL教
4、ガチガミ教
5、正しい勉教
6、神呼教
7、ネオWi-Fi
8、逃げよう教
9、布団から出ない教
10、小さい神様教
11、A-CAMP教※飲みサー認定


1、トイレの神様
世の中はトイレの神様を中心にクリエイトとイクスペントという循環のシステムでできている。トイレは洋式が正しく、信者たちはトイレを清潔に保たねばならない。1日5分のトイレ内での瞑想やトイレを連想させる陶器のような美しさを保つ努力をし、身を清めることを課す。トイレットペーパーには教義の書き込まれたものを使用する。食事はカレーを推奨。排出の分インプットを行うこと。これらの教義が守られないと終末の時には・・・(以下略)

→「自分にとって都合のいい世界」というのを上手に盛り込まれています。例えば陶器のように美しくいようとする人が増えると美人が増えて嬉しい、といった点など。トイレという誰もが馴染み深いアイコンを使って世界観がシンプルに現れたマイ宗教でした。(む)

2、バナナ教(フルーツ教の下位概念)

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「人間はなぜ死ぬのか」という命題から始まったというバナナ教。教祖の瞑想の結果、それはバナナ大王が支配する世界におけるバナナポイントの増加によるものだというお告げがあったそうです。バナナポイントはふとした拍子にたまるので注意が必要です。それを避けるための教義が以下。①バナナマンは面白いことを信じる②さまぁ〜ずもバナナが育ちやすい季節をイメージさせるので面白い。③特に関係ないけどサンドイッチマンも面白い。④黄色はいい色。アイドルや戦隊ものを応援するときはイエローを応援すべし⑤バナナを罵倒してはいけない⑥バナナを無理に食べてはいけない(お腹いっぱいの時のバナナほど不味いものはない)⑦バイブルはDoleの社史⑧よしもとばななさんはかなり神聖な方なので敬った方がいい。

→若手芸人の信者を獲得できるかもしれません。「人はなんで死ぬのだろう」と暗い気持ちになったときにはこの宗教を思い出すとなんだか気持ちが晴れそうです。(む)


3、HAL教
不可知論から派生している。今、目に見えている世界は人間には想像の及ばない偉大な存在がスーパーコンピューターを使って何らかの目的で行っているシュミレート世界。何らかのきっかけによってシュミレートが終わればこの世界は無くなってしまう。それを避けるための教義が以下①聖地は「京」がある理化学研究所②ハルコイン(ビッドコイン)の使用推奨③猫動画が崇拝の対象④シミュレーション上のバグがすでに発生していないか確かめるために壁をすり抜けられるか1日5回試す。⑤SNSに毎日投稿する(バグがないか確かめるため)⑥シミュレーションを続けさせるために新製品は積極的に買う。特にApple製品。⑦パルコやルミネで買い物をする。広告戦略に乗っかる努力をする。

→哲学用語を引用した説明で引き込まれましたが最終的に信者像がミーハーな現代っ子になりました笑。世界にバグがあるかもしれないという世界観。ないことを証明するのも難しそうなのでワクワクします。(む)

 

4、ガチガミ教

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神様が居るところはすごく遠い。なぜなら神様はとても努力しているから。人間が3次元でもたもたしている間に神様は600万次元先まで行っている。神様は人類を自分に近づけまいと思考停止のためのトラップを仕掛けている。それに立ち向かうためには何世代にも渡って向上していくために継承を重んじ、己の幸福にとらわれず不要な争い(ネットストーキングなども含む)をやめ、適度な運動を心がけてユーモアとHIPHOP精神を忘れず、引きこもらず、好きなものを何でも食べる。

→ラップを音楽サイトに投稿することもあるというあみーびっく教祖。心なしか教義の中にも滲み出るHIPHOP精神。普段から考えていることを教義に落とし込んだというガチガミ教は見事投票によりベストオブマイ宗教と輝きました!(む)

5、正しい勉教
人はものを認知し、それを共有することでコミュニケーションをとることができる生き物。それができなくなる世界が訪れたらそれは世界の終末である。共有を失わないためには、筋トレをし、好き嫌いしないで見ている世界を信じる。学びの場をつくり場所を維持する努力をする(掃除など)。相手の世界を理解する努力をして、誰かの先生になる。たのしく学ぶ、これ要かな。

→あれ・・?小学校で習ったことってもしかして宗教だったのかな?と思わせる逆説的なマイ宗教。「あいさつしなさいよ、勉強しなさいよ」って言われたけど「何で?」って聞いて、答えてくれた大人はいたかなぁ・・。もしそんな子供に出会ったらこの説明をしてあげよう!(む)

6、ネオWi-Fi
この世界はルーター神によって形が維持されている。その電波を受け取っているのがスポットと呼ばれる存在。彼らのネットーワーク環境が悪くなると世界の安定は危機に瀕する。スポットは丸くて白いメガネをかけている場合が多い。そのため信者は丸くて白いメガネをかけている存在を見つけたら自分のWi-Fiを貸した方がいい。Wi-Fiカフェは神聖、スタバには一礼をすべし。有線LANは異端。月1で地下鉄のメ○○へWi-Fi環境を強化するようお願いすべし。でもWi-Fiが遅くても怒らない。見知らぬ人にもWi-FiWi-Fiのマークをお墓に入れるべし。挨拶は「こんにちWi-FiWi-Fiのマークと人間の腹部が似ていることから、男女ともに、お腹を見せながら)」

→補足不要。お墓にWi-Fiのマークをいれないといけないというところから急激にハードルのあがったマイ宗教でした。教祖、丸くて白いメガネかけてたなー。(む)

7、神呼教

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地球が宇宙に対してすごく小さいことはけっこう有名ですが神呼教の世界観はめちゃくちゃスケールがでかい。人間が把握している宇宙の外は神様でぎっしり埋め尽くされている。神様は最初その存在に気づいていたけど、最近は忘れかけている。神様に全く意識されなくなるとこの世界は消えてしまう。だから神様にかまってもらう努力をしなくてはいけない、ということで毎日神様に話しかけ、UFO呼ぶ儀式のごとく神様を呼ぶ集会を開きます。神様界にアクセスできるクラウドサービスが開始され神音源なるCDが発売されるでしょう。信心深い信者たちによって神呼堂がつくられます。

→スケールの大きさと実際の教義のギャップがいいオカルト感を出しています。オカルトファンの教祖ならではの世界観。わかっていない空間のことって言われると自由に想像できるから楽しい(む)

8、逃げよう教
宇宙は渦巻き状でそこから逃げ出さないと人類は生き残れないよ、というちょっとそれっぽい設定。助かるためにどうすればいいか、答えは単純「宇宙開発」。「より早い脱出を目指して頑張ろう」というスローガンのもと天体望遠鏡で毎日宇宙に異変がないか確認。宇宙飛行に一生に一度は行くことを推奨しており、ノアの箱船のようななるべく全人類が乗れるロケットの開発を目指す。脱出の際に迷惑がかかるので太りすぎない。頑張るけど、実験トラブルで休暇中に呼び出すのは教団の禁忌とする。

→宇宙関係の仕事をしている教祖ならではの視点で見事自分にとって都合のいいマイ宗教をつくっていただきました。夢ある・・!(む)


9、布団から出ない教

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宇宙を運営しているのはブラッケストと呼ばれる漆黒存在。彼らは一月の労働時間が300時間を切ると発狂して死んでしまう。過剰労働を美徳とする彼らは適正労働やニートは苦行。代わりに人間に代行させようとしている。しかし、昨今の人間は働きすぎていてブラッケストは怒り狂っている。このままでは宇宙はブラッケストの怒りのままに消されてしまいかねない。そこで生まれた教義は①家から出ない②布団から出ない③働かない③だらだらする④食う⑤寝る⑦ゲームをする⑧漫画を読む⑨テレビを見る⑩出家を敬う、、①〜⑨を徹底することができる人間は全員ではない。やりがいや目標を持ってうっかり働いてしまう人間が必ずいる。そういう人はどうすればいいか?出家した人間を敬いお金を払うべし。

→出家することを敬う人間を敬う仕組みを設定しているのが秀逸・・なんだか当てはまる事例もけっこうありそうです(む)
この宗教を作られた架神さんのブログはこちら→

【1/21-22】新興宗教「布団から出ない教」 - カガミ・ドット・ネット



10、小さい神様教

人間の中に一体ずついる小さな神様。その神様と対話することができる人物が存在することを信じる。教義は2つ。①新しい考えを持たない②言われたことだけすればいい。

 

→シンプルだけどすごく怖い。選択肢が増えたこの世界において「もう誰かが全部決めてくれー」と考えている人って実はけっこういるんじゃないかと思う。学校、就職、結婚相手、、自分で選んでぜったい正解だろうか?考えさせられる。それでも自分で選びたいし、その道は本当に自分で選んだのか?(む)


最後に!
11、A-CAMP教 ※飲みサー認定

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イベント会場となったシェアハウスA-CAMP管理人によるマイ宗教。お酒の神様を祀っており、唱え言葉は「飲もうよ!」だそう。お酒かおつまみといったお供えものを持って週末集まることで楽しくなり来週へのやる気が生まれ、住人が潤い、シェアハウスの終末「住人がいなくなる」ことを防ぐことができる。禁忌は一気飲み、ウコン推奨。・・・飲みサーじゃないか!というツッコミとともに「週末思想・・・」とウマいことつぶやいた人もいましたとサ。


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(む)

日常的に未来の人間を考える

まきちゃんからもらった占いの本に今年が分かれ目だとか書いてあった気がする。意識せずとも「今年はこんなことしましょうよ」という楽しい誘いがたくさん来る。とても面白いけど、多分いっぱんじょうしき的にはそんなに良いもんには見えないかもしれないのだろう。でもわたしはそれを面白いと思う。自分が面白いと思うヒト、コトくらいは自分でわかっているので安心だ。

最近は人間について考えることが本当に増えた。
宗教をつくるワークショップやかみさまの話をする会を開くからかもしれないし、サピエンス全史を読んでいるからかもしれないし、会う人会う人自分の哲学を持っている人ばかりだからかもしれない。

 

かみさま夜会

マイ宗教を作ってみよう!@阿佐ヶ谷a-Camp

 


今日はカウンターカルチャーとかミレニアム世代のカルチャーを発信しているHEAPSさん、世界中の小さくて光るイノベーションを発信するBe inspired!さんが主催した上映会へ行った。
「0円キッチン」は気になっていた映画。フードロスという言葉を知る前から、私は自分が食べ物を余らす側の世界に居ることは知っていたけれど、毎日食べ物に関わる中でそのことを全く意識しない日のほうがとても多かった。
どう関わるかは、「これが正解」というのはないと映画を見て思ったし、その「悩み」のところが描かれた映画でよかった。

 

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▲タッパー持っていろんなところに行くのが恥ずかしくなくなる!嬉しい!


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▲未来の食べ物かな〜。お酒にぜったい合う!お蚕さん。


「行動に移そう」というのはよく言われることだけど、どこかでそういう言葉への気に食わなさってあるものだ。それより本読んだほうがいいことだってある。イベントはイベントでしかない、けど部屋にこもっていたって何も変わらない。

日常と世界が一緒だということをちゃんとわかって生活することが今年の(も)私のテーマになりそうだ。
一つを信じず、全部知ろう。

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▲名刺ができました。うれしい。

(む)

 

知らない人と対話する

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12月のはじめ、ご案内をもらいアラブ・イスラーム学院の公開シンポジウムに参加させていただきました。

イスラーム研究の第一人者の方々の生の声による講義はたいへん興味深いものであるのと同時に、私の普段気にしていることとも合致のいくロジックもありました。

シンポジウムのテーマは「対話」。「対話」をテーマにする際に大事にされていたのは「マディーナ憲章」でした。

マディーナ憲章とは、預言者ムハンマドが迫害を受けたメッカからヒジュラ(聖遷)によって辿り着いた街ヤスリブにて対立していたユダヤ人とアラブ人を共存させた大切な盟約文だそうです。

このマディーナ憲章、日本の歴史上重要な「十七条憲法」と酷似した点があると言われる先生がいらっしゃいました。(イスラーム研究家、水谷周先生)
「和をもって貴しとし、逆ろうことなきを宗とせよ。模範の仏、教えの法、実践する人として僧を三つの柱とする」これは十七条憲法の有名な一文です。この聖徳太子によって制定されたといわれる日本の古い憲法と、遠いアラブの預言者が作ったマディーナ憲章がよく似ているというのです。聖徳太子が「和」というものは「ウンマ(共同体)」と確かによく似ています。


水谷先生は共通点を以下のように抽出されていました。

・共同体員は、協調することを重視する
・善を勧め、悪を懲らしめる
・論は話し合って収めること
・より公という高次元の価値を認めること
・互いの礼儀と誠実さ

日頃のニュースで見かける「イスラーム」という言葉のギャップを感じます。日本人の心にもすんなりと入ってくる、そして重要な、人間のテーマです。
マディーナ憲章の言葉では「ユダヤ教徒は彼らの宗教、信者は信者の宗教を持つ」と書かれています。つまり宗教は異なっても公の次元で話し合って共存していこうとムハンマドは唱えています。さらに、このことを誰よりも忠実に守られているのはアッラーだとも記しているのです。

基本的ですが、しかし重要なことを再認識できた機会となりました。


何よりも信じられる唯一の神様に出会えた人はきっと幸運ですし、その真理の中で生きることはきっとその人にとってとても大切なことなのだと思います。

それを信仰のない他者に強要しないことといのは決して楽なことではないはずです。孤独を感じることもあるかもしれないし、不安もあるかもしれません。

しかし、何よりも大切なのは信仰を広めることではなく「対話」だということ。これを、信仰のある人もない人も別の宗教を信じる人もお互いに理解することが人間にとって大事だということは歴史的にわかっていることです。

私は、入信の告白をしている宗教はありませんが、唯一の神様を信じるひとや、違う考え方生き方の人、知らない文化に生きる人に対しての「対話」の必要性は信じられると思いました。少なくとも、この日、イスラームへの理解は身体的にもさらに深まったと感じました。

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お昼ごはんをいただきました。イスラーム学院の卒業生の方や教授、ムスリムの皆さんに混ぜていただき優しく楽しい時間を過ごさせていただきました。やはり、食べることは一番の対話です。

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このケーキ甘過ぎなくてとても美味しく、そしてかわいい。みんなでつつきながら美味しくいただきました。ちなみに女性だけでお食事をいただくフロアがありそこでいただきました。

これからも様々な世界と対話をしたい、そう思いました。

(む)